島根原発2号機で燃料装荷の作業が始まった

中国電力は28日、島根原子力発電所2号機(松江市)について、原子炉に核燃料を入れる燃料装荷の作業を始めた。原子力規制委員会による確認が同日に終了したことを受けたもの。12月上旬に予定する再稼働に向け、最終段階にあたる工程の作業が本格化する。

燃料装荷は2号機の原子炉建屋内の燃料プールに保管している核燃料の集合体560体を、燃料取替機と呼ばれるクレーンを使って1本ずつ原子炉圧力容器内に移す。完了まで1週間程度かかる見通しだ。

燃料装荷の後に原子炉の圧力容器や原子炉を覆う格納容器を組み立てる。漏洩がないかなどの検査も実施する。改めて原子力規制委の確認を経たうえで、原子炉を起動させて発電する試験に移る。営業運転の再開は1月上旬を予定する。

中国電力は「安全確保を第一に、再稼働に向けた準備を着実に進めていきたい」としている。

島根原発2号機は出力82万キロワットで、2011年に事故を起こした東京電力福島第1原発と同じ沸騰水型軽水炉(BWR)が使われている。29日に再稼働する女川原子力発電所(宮城県女川町、石巻市)に次いで、BWRとしては事故後2例目となる見通しだ。

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