アステラス製薬は28日、眼疾患の治療薬候補「アイザーヴェイ」について、欧州での販売承認申請を取り下げると発表した。欧州医薬品庁(EMA)の下部組織である欧州医薬品委員会(CHMP)との議論の結果、承認が難しいと判断した。
アステラスは治療効果がリスクを上回るとしており、欧州での再申請の可能性などを含めて対応を検討する。
同社は23年に約8000億円で米アイベリック・バイオ社を買収し、アイザーヴェイを開発した。米国では23年に加齢黄斑変性向け治療薬として承認された。
27年に特許が切れる前立腺がん薬の販売を補完する新薬として、重点戦略製品に位置づけている。ピーク時には全世界で最大4000億円の売り上げを見込んでいる。
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