EV需要の低迷で自動車業界のロボット向けの設備投資は落ち込むが、中国の回復で通期利益を上方修正した

ファナックは25日、2025年3月期の連結純利益が前期比1%増の1343億円になる見通しだと発表した。従来予想は6%減の1253億円だったが、90億円上方修正し一転増益となった。中国政府の補助金効果などで、工作機械の頭脳となる数値制御(NC)装置を含むFA部門やスマホ製造などで使う切削加工機を含むロボマシン部門が回復する見通し。売上高は1%減の7878億円と35億円上振れする。

同日発表した2024年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比9%増の699億円だった。電気自動車(EV)関連の投資減速などでロボット部門の販売が伸び悩んだが、ロボマシン部門とFA部門の販売増が寄与した。売上高は3%減の3879億円。営業利益は14%増の755億円と、事前の市場予想平均であるQUICKコンセンサス(24日時点、7社)の678億円を上回った。

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