ソフトバンクはワイモバイルなどの格安ブランドをテコ入れする

ソフトバンクは格安ブランドのワイモバイルとLINEMO(ラインモ)について一部の料金プランを刷新する。低価格プランはNTTドコモやKDDIもテコ入れを進めている。契約数が急拡大する楽天グループに対抗するため、価格帯が低い料金プランを巡る携帯大手の競争が激しくなっている。

ソフトバンクは10月から、LINEMOで対象プランを契約すると30ギガバイト(GB、ギガは10億)の利用データ量を6カ月間限定で月2970円(通常は3960円)にするキャンペーンを始めていた。この取り組みを今後、通常のプランとして展開していく。

ワイモバではデータ量を追加できるオプションを見直す。11月1日から対象プランを契約している利用者は、月550円のままで追加できるデータ量をこれまでの月5GBから10GBに増量する。

ドコモは1日からオンライン手続き専用の低価格帯プラン「ahamo(アハモ)」を見直した。料金は月2970円で据え置きつつ、利用可能データ量を月30GBと従来から10GB増やした。KDDIも低価格ブランド「UQモバイル」で新プランを投入する。

背景にあるのは楽天Gの契約数急増だ。「Rakuten最強プラン」では20GB以上はいくら使っても月3278円に設定。動画視聴などを頻繁に利用する若者層が楽天Gに流れており、3社は30GBのプランを対象に実質値下げに動いている。

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