工作機械大手オークマは23日、小型部品の加工に適した新たな横型マシニングセンターを11月5日から発売すると発表した。加工したい物体を固定するテーブルを、加工室の側面に取り付けたのが特徴。地面と水平の向きに設置した工具で物体を加工して発生した切りくずは下に落ち、自動で外に運び出されるため清掃の手間が省ける。
新型の「MS-320H」は同社の横型マシニングセンターとしては設置面積が小さく、電気自動車(EV)や半導体製造装置などの小型部品の加工を想定する。価格は税抜き3050万円から。販売目標は年間100台で、最終的には年間300台を目指す。
加工物を工作機械に自動で着脱する装置「ローダ」を工作機械と一体化させて機上に設置することで、少ないスペースでも生産を自動化できる。人工知能(AI)が主軸などの異常を検知する機能や、冷却装置などの稼働を自律的に止める節電機能も備える。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。