創業者の人生や語録、社史を展示するヒューマンギャラリー(23日、東京都港区)

出光興産は東京都港区に移転した社史や創業者・出光佐三氏に関する展示館「ヒューマンギャラリー」を24日にオープンする。昭和シェル石油と2019年に経営統合したのをきっかけに、21年から主に社員向けに運営してきた。移転して展示内容を充実させ、株主など一般にも広く公開する。

ヒューマンギャラリーは東京都千代田区の帝劇ビル内にあったが、同ビルの建て替え計画に伴い移転した。出光佐三氏の語録や映像、社員向けの訓示、生い立ち、思想、書物などを展示する。製油所の運転日誌やポスター、商標の変遷なども見せる。仮想現実(VR)を使ったコンテンツも用意し、出光や石油産業の歴史について理解を深められるようにした。

昭和シェルの歴史も紹介する。一般社団法人の出光興産社史・理念研究所が運営を担う。出光は創業者のカリスマ性と独特の社風で知られ、それが成長の原動力となってきた。業界再編や脱炭素で会社の形や事業内容が変わる中でも、大切にしてきた考え方を伝承する狙いがある。

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