鉄鋼商社のメタルワンは22日、波を使って電気を生み出す波力発電の技術を開発する企業に出資したと発表した。発電設備に使う厚板や鋼管などを納入して量産化を支援するほか、取引先を紹介してサプライチェーン(供給網)構築につなげる。
8月に波力発電の技術開発などを手がけるグローバルエナジーハーベスト(東京都三鷹市)の第三者割当増資を引き受けた。出資額は非開示。同社にはENEOSホールディングスや大和ハウス工業なども出資している。
波力発電は波による上下運動で発電機を回す。グローバルエナジーハーベストが手がける小型発電機は主に港湾や防波堤などに置き、小さな波でも発電できる。日射量や風況に発電量が左右される太陽光や風力発電などと比べ、稼働率が高いという。
沖縄県などで小型発電機の実証をしている。離島など他の再生エネ設備を置く余地が少ない場所を中心に需要があるとみて、2025年に小型発電機の量産体制を整える。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。