小田急不動産は21日、愛知県蟹江町で開発していた物流施設が9月11日付で竣工したと発表した。同社の愛知県内の物流施設としては一宮市と岡崎市に続き3カ所目となる。東名阪自動車道などへのアクセスが強みで、名古屋市内への配送に加え、関西方面への広域配送拠点としての需要も見込む。
東名阪道の蟹江インターチェンジ(IC)、名古屋第二環状自動車道(名二環)の千音寺南ICからともに3キロ圏内に位置する。施設は4階建てで、延べ床面積は1万6000平方メートル弱の規模だ。
同社は「首都圏や関西圏への移動に有利で、顧客によっては(トラック運転手が不足する)2024年問題対策の役割を果たせるかもしれない」とみる。整備中の東海環状自動車道が開通すれば、北陸方面への配送拠点としても利用が期待できる。
中部では物流施設開発が活発化しており、愛知県内では26年までに延べ床面積5万平方メートル規模の大型施設が複数竣工する予定だ。
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