富士通は高速通信規格「5G」で速度低下などを防ぐ技術を開発したと発表した。イベント開催時など通常時と異なる人出を検知すると、周辺エリアで通信量が増えると人工知能(AI)が予測し、休眠状態にある近辺の基地局を起動する。11月から世界の通信事業者向けに提供を始める。
通信事業者は電力消費を抑える観点からエリアごとの通信量をリアルタイムに監視し、起動する必要のない基地局を休眠状態にする運用をしている。今回、富士通は通信量の増加を見込むと休眠している基地局を機動的に起動できるシステムを開発した。実証試験をしたところ、利用者の通信品質にほぼ影響を与えなかったという。
今回の技術開発は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が進める「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業」の一環として実施した。
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