静岡県や県内自治体は訪日外国人(インバウンド)拡大へスタートアップの発想を生かす。25日まで提案を募り、11月末の最終選考会で選んだ協業先と年内から50万円の支援金を使った実証実験に乗り出す。新たな旅行企画のほか、観光業の人手不足やデジタル活用など訪日客獲得を巡る課題の解決に新興企業の知恵を借りる。
「静岡インバウンド・ツーリズム・イノベーション2024」と題し、県や御殿場市、島田市、湖西市など7市町も参加する。東伊豆町は「電車を使った町歩き」のように各自治体がテーマを設ける。運営は静岡銀行とスタートアップ支援のCreww(クルー、東京・渋谷)が担う。
応募した企業は最終選考会に向けて自治体担当者らも交えアイデアを磨く。25年3月に成果発表会を開く。県内は首都圏と中部圏の中間に位置することもあり新型コロナウイルス禍を経た訪日客の回復が遅れている。富士山や温泉など観光資源が多く交通アクセスにも恵まれた環境を生かす斬新な発想を求める。
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