雑貨・アパレル店を運営するパルグループホールディングス(GHD)は15日、2025年2月期通期の連結純利益が前期比15%増の148億円になる見通しだと発表した。従来予想を18億円上回る。雑貨店「3COINS」の人員シフト効率化で利益率が改善するほか、為替相場が想定より円高に振れ、仕入れ費用が抑えられる。

売上高予想は9%増の2092億円と、57億円上方修正した。大型店を中心にした3COINSの積極出店が業績をけん引する。売上高営業利益率は11%(前期は9.7%)に高まる。

同日発表した3〜8月期決算は、純利益が前年同期比10%増の76億円、売上高が8%増の1012億円だった。3COINSで基本の300円を超える価格の商品開発を加速し、店舗の魅力を高めた。全国的な賃上げを受け「7月頃からアパレルの消費環境も一気に好転してきた」(パルGHD)としてアパレル事業も前年同期比で増収増益となった。

パルGHDは6月に一部のサーバーで第三者による不正アクセスが発生し、3〜5月期の決算発表が遅れた。サーバートラブルについては8月のはじめにインフラの復旧が完了し「業績への影響は軽微にとどまる見込み」としている。

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