寝具メーカー大手の西川(東京・中央)は15日、センサーを内蔵するマットレスとスマートフォンの専用アプリを連動させて睡眠の質を分析できるサービスを始めたと発表した。内蔵センサーで睡眠中の心拍や呼吸に関するデータを収集し、アプリが生活習慣の改善策などを提案する。
センサー付きの寝具を「[エアーコネクテッド]SXマットレス」の商品名で15日に発売した。シート状のセンサーの厚さは約2ミリメートルで、寝心地を損なうことなく睡眠中の生体データを収集できる。価格は20万9000円。東京・日本橋にある西川の店舗や同社のオンラインストアで取り扱う。
マットレスと連動する無料の睡眠分析アプリ「goomo(グーモ)」は枕元の音声を収集して睡眠状態を分析することもできるため、マットレスを購入しなくてもアプリ単体で使える。眠りが浅いタイミングでアラームを鳴らして自然な寝起きをサポートする機能などを持たせた。
西川の西川八一行会長は同日開いた記者会見で「睡眠の状況を知ることで健康に役立ててほしい」と話した。同社は睡眠の質の向上につながる商品の開発に向けて異業種との連携も検討している。菅野達志社長は「食や健康などの側面から解決する手段を提供したい」と説明した。
【関連記事】
- ・起こせ!睡眠2000億円市場 西川、寝具で「質」計測
- ・睡眠を科学する500年企業へ 西川会長、西川八一行さん
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。