自民京都府連の西田会長(写真左)は「整備新幹線のルート提言への機運をつくりたい」と語った(12日、京都市)

自民党京都府連は12日、京都市内で北陸新幹線の敦賀―新大阪間の延伸に関する講演会を開いた。西田昌司府連会長は終了後、記者団に滋賀県の米原駅で東海道新幹線に接続する米原ルートについて「(議論の)根拠がない」と否定的な考えを示した。

西田氏は北陸新幹線に関する与党整備委員会の委員長を務める。米原ルートは与党内の検討を経て選択肢から外したものの、一部の自治体や議員から再検討を求める声が出ている。

講演会で整備の進捗状況などについて説明した国土交通省の担当者も米原ルートについて「必ずしも現行ルートより早く開業できるとは思えない」と語った。沿線自治体との調整や環境アセスメントをやりなおす必要があるとの理由を挙げた。

北陸新幹線の延伸を巡っては国交省が8月に詳細なルート案を示した。2025年度末の着工に向けて年内にルートの絞り込みを目指す。参加した地元の首長や議員からはトンネルを通すことによる地下水への影響などに関する質問が出た。

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