関西電力は10日、美浜原子力発電所3号機(福井県美浜町)の運転を手動で停止すると発表した。冷却用配管で海水漏れがあったためで、原子炉を停止して原因を調査する。運転を停止する時期や期間は、これから詰める。放射能漏れは起きていないという。
海水で原子炉の周辺機器を冷却する配管の2カ所で塩の析出があることを5日に確認し、10日に小さな穴と配管の肉厚が薄くなっている部分があることを確認した。3系統ある冷却用の配管のうち、1系統で穴が見つかった。放射能漏れはないという。原子炉は今後、計画を立てて運転を停止する。運転停止後に配管を調査して、原因を調べる。
美浜原発3号機は2024年2月に定期点検を終えて本格稼働し、25年3月に再び定期点検に入るまで運転する予定だった。関西電は「夏場の電力需要のピークは越えており、当面に電力供給体制には問題ない」としている。
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