夏物の売上高が好調で既存店売上高は3%のプラスだった

ファーストリテイリングは10日、2025年8月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比3%増の3850億円になる見通しだと発表した。国内外で衣料品の販売が好調に推移し、5年連続で最高益となる。事前の市場予想の平均(QUICKコンセンサス)の3664億円を上回る。売上高にあたる売上収益は10%増の3兆4000億円の見通しで、市場予想の平均は3兆3146億円だった。

好業績を反映し株主還元を拡大する。25年8月期の年間配当は1株450円で前期から50円増配する。配当性向は約3ポイント増の36%となる。

同日発表した24年8月期の連結純利益は前の期比26%増の3719億円だった。市場予想の平均(3549億円)を上回った。売上収益は12%増の3兆1038億円と、国内アパレル企業として初めて3兆円を超えた。小売業としてはセブン&アイ・ホールディングスやイオンに次いで大台を突破した。

カジュアル衣料品店「ユニクロ」の国内既存店(直営店、電子商取引=EC含む)売上高は前の期比3.2%のプラスだった。気温が高い傾向が続き夏物衣料の販売が好調だった。40周年感謝祭など販促策も奏功した。前の期より円安が進んだことも収益を押し上げた。

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