イオン九州が9日発表した2024年3〜8月期の連結決算は、売上高にあたる営業収益が前年同期比4%増の2620億円、純利益が48%減の19億円だった。セールによる集客が好調で食料品を中心に売り上げを伸ばした一方、新規出店や店舗改装、デジタルトランスフォーメーション(DX)への投資が膨らんだ。
営業収益は、前年同期に続いて過去最高を更新した。物価上昇で消費者の節約志向が強まるなか、定額減税セールや一部商品の値下げ戦略で割安感を打ち出し、客数を伸ばした。野菜など生鮮食品の価格上昇の影響も重なり、総合スーパー(GMS)の食料品部門の売上高は5%増加した。
一方、純利益は単体で3〜8月期としては4期ぶりの減益となった。販管費が6%増えたことが影響した。都市部の小型店「マックスバリュエクスプレス」など上半期で7店を出店したほか、既存店の改装で設備投資が増加。電子値札やセルフレジの導入など生産性を高めるための投資を重ねたが、人件費の低減には至らなかった。
25年2月期通期の連結業績予想は営業収益が前期比5%増の5340億円、純利益は27%減の51億円とした従来見通しを据え置いた。
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