農薬や化学肥料の使用を抑え、環境への負荷を軽減して生産した宮城県産の環境保全米の新米試食会が3日、仙台市内のホテルで開かれた。県内のJA関係者ら約60人が2024年産の「ひとめぼれ」「ササニシキ」「だて正夢」「つや姫」の新米の出来栄えを確かめた。
生産者や消費者などで構成する「みやぎの環境保全米県民会議」と宮城県内のJAグループが主催した。県民会議の佐野和夫会長は「24年産の新米は粒そろいが良く、新米ならではの香りや食感を楽しんでほしい」とあいさつした。
村井嘉浩知事は「環境保全米は全国に先駆けて宮城県が取り組んできた誇るべきもの。JAグループなどの関係者と引き続き協力し、高品質なコメの生産に努めていきたい」とのメッセージを寄せた。
環境保全米は農薬や化学肥料の使用を通常の米作りの半分以下に抑え、土や水など自然環境を維持しながらおいしいコメを作る取り組みで、宮城県が1998年に始めた。
JA宮城中央会(仙台市)によると、24年産の環境保全米の作付面積(7月中旬時点)は約1万6600ヘクタールで、23年産より6%増える見込み。県内の主食用米に占める環境保全米はおよそ3割を占める。
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