UBEは独化学大手からウレタン事業を買収する

UBEは3日、独化学大手ランクセスからウレタン事業を買収すると発表した。取得額は約4億6000万ユーロ(約736億円)で、UBEにとっては過去最大の買収になる。買収により産業機械や半導体向けなどに使われる樹脂の原料などを製品群に加え、高機能化学品事業を強化する。2025年3月期業績への影響は精査中としている。

UBEはランクセスのウレタン事業を手がける子会社など11社の株式を25年前半に取得する。買収対象となる事業の売上高(24年12月期見込み)は2億6500万ユーロで、米州の売り上げが6割を占める。米国3カ所を含む5カ所の工場も取得する。

3日記者会見したUBEの泉原雅人社長は「既存の高機能品事業の周辺の分野でM&A(合併・買収)の機会を探索してきた。米国市場における成長を加速させる重要な一手と考えている」と述べた。UBEは26年に米国で電気自動車(EV)向け電池の電解液の成分などを作る新工場を稼働させる計画を発表するなど、米国での事業拡大をにらみ積極的に投資している。

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