書店の魅力を語り合う座談会の参加者(3日、広島市)

中国経済産業局は3日、書店振興を目的とした座談会を広島市内で開催した。書店経営者や本好きのアイドル、大学生らが集まり本や書店の魅力を語り合った。中国地方には書店が1つもない自治体も多く、経産局は他県でも書店の魅力を伝えるイベントを企画して、文化発信の拠点や交流の場としての価値を発信する。

座談会には50人弱が参加した。登壇したオタフクホールディングス(広島市)の佐々木茂喜会長は「経営に大事なのは説明責任であり、わかりやすい説明には例え話や教養が必要。社員と話す上で本屋で得たものは大きい」と話した。

アイドルグループSTU48の迫姫華さんは「本屋は出会いの場所。目的とは別のすてきな本に出会えるし流行が分かる」と書店の魅力を伝えた。

中国地方には広島県以外の4県に書店がない自治体がある。経産局の実国慎一局長は「書店は住民が安心して暮らすための基盤であり、コミュニティーのパーツだ」と話し、書店が無い自治体を減らすよう取り組むと強調した。同局は5月に書店振興のプロジェクトチーム(PT)を設けている。

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