千代田化工建設は植物からタンパク質をつくる実証設備を建設している

千代田化工建設は1日、植物からタンパク質をつくる実証設備が2025年1月に完工すると発表した。ワクチンなどの医薬品や機能性食品などのもとになるタンパク質の大量生産を目指す。動物性のタンパク質を使うより生産過程での二酸化炭素(CO2)排出量を抑えられる。

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成を受け、横浜市で実証設備の建設を始めた。タバコの葉から化粧品や機能性食品のもとになるタンパク質の生産を目指す。試験的な生産ではあるが受託すれば国内初の事例となる。商用化に向けた検討も進める。

25年度中に大規模実証プラント、27年度中に商用プラントの稼働を目指す。実証プラントを含めたそれぞれのプラント設備は、皮革やコラーゲンなどを製造するニッピ向けに建設する。

千代田化工は「動物性素材を使わない物質生産は動物実験などの負担を減らせる。植物由来の物資を大量、安価に生産できる体制を目指す」と説明した。

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