三井住友カードとセブン―イレブン・ジャパンなどは1日、共通ポイント「Vポイント」の新サービスを15日から始めると発表した。三井住友カードのスマートフォンのタッチ決済を使った場合のポイント還元率を現状の最大7%から最大10%に高める。セブンの「セブンマイル」をVポイントにも変換できるようにする。スマホのタッチ決済拡大とセブンイレブンの来店客数増につなげる。
Vポイント運営会社のCCCMKホールディングス(東京・渋谷)を交えた3社で連携する。新サービスを受けるにはまず、セブンイレブンの専用アプリをダウンロードし、会員登録など必要な設定をする。三井住友カードでもVポイントの設定のほか、スマホのタッチ決済をできるようにする手続きも済ませる。
利用者は15日から、全国約2万1600店のセブンイレブンでスマホのタッチ決済をした場合、最大10%の還元を受けられる。セブンアプリを提示すると、200円(税別)に付き1マイル得られる。Vポイントへの交換により、購入額の0.5%のVポイントがたまる。併せて、三井住友カードのスマホのタッチ決済で支払うことで、買い物金額の9.5%のVポイントがたまる。
プラスチックカードによるタッチ決済の通常の還元率は5%のため、新サービスは最大2倍となる。三井住友カードを持っていない人も、毎週金曜日限定でVポイントのPayアプリを使って支払うと、最大で購入額の10%が還元される。
セブンイレブンでは現状、セブンマイルは電子マネー「nanaco(ナナコ)」にだけ変換することができる。15日からは新たにVポイントにも変換できるようになる。セブンマイルを10マイルごとに10ポイントのVポイントへの交換が可能となる。
1日開いた発表会で、三井住友カードの大西幸彦社長は「クレジットカードのタッチ決済の便利さを感じてもらい、タッチ決済での購入を広げていきたい」と語った。セブンの永松文彦社長は「新たな来店客の取り込みに期待している」と述べた。
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