日本科学技術連盟は1日、総合的品質管理(TQM)の研究などで優れた成果をあげた企業や個人を表彰する2024年度の「デミング賞」各賞の受賞者を発表した。個人が対象のデミング賞本賞には安川電機会長の小笠原浩氏を選んだ。強力なリーダーシップとグローバルな品質経営を推進し、社長時代の7年間で時価総額を約4倍に引き上げた手腕が評価された。
TQMの研究や普及などで特徴のある業績を収めた個人を選ぶ「デミング賞特別功労・実践賞」には、山梨大名誉教授の新藤久和氏、インドのジャワハルラール・ネルー大元教授のプレム・モトワニ氏、日本科学技術連盟嘱託の光藤義郎氏の3人が選ばれた。
TQMが効果的に実施されている組織を表彰するデミング賞は、タタ・オートコンプシステムズ(インド)の複合製品事業部、タタ・パワーデリーディストリビューション(同)、タタ・フィコサ・オートモーティブシステムズ(同)、DMG森精機の伊賀事業所(三重県伊賀市)に決まった。
TQMに関する優れた書籍を表彰する日経品質管理文献賞には「実験計画法 ―過飽和計画の構成とデータ解析―」(山田秀著)、「実験計画法の活かし方 ―技術開発事例とその秘訣―」(山田秀編著、葛谷和義、久保田享、澤田昌志、角谷幹彦、吉野睦著)、「JSQC選書36 統計的工程管理 ―原点回帰から新機軸へ―」(一般社団法人日本品質管理学会監修、仁科健著)の3件を選んだ。
授賞式は11月13日に東京・大手町の経団連会館で開く。授賞式の様子はライブ配信される。
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