イオンは1日、東京都内の総合スーパー(GMS)など14店舗で省エネ機能を持つ家電製品を最大で8万円値引きして販売すると発表した。東京都の事業に参画し、冷蔵庫やエアコンなど4種類の家電が対象となる。免許証などで都内在住であることを確認できれば会計時にレジで値引きする。対象となる4種類の家電の売上高を前年同期比10倍にすることを目指す。
GMS子会社、イオンリテールが都内で運営する「イオン」「イオンスタイル」などの14店舗で実施する。冷蔵庫やエアコン、発光ダイオード(LED)照明機器、給湯器の4種類が対象となる。取り寄せ商品を含め約5000品目を用意した。
都は2019年から省エネ家電への買い替えを促す事業を始めた。従来は消費者が省エネ家電に買い替えたときに申請すれば一定数の「東京ゼロエミポイント」を得て、商品券などに交換していた。
1日からは小売店のレジで一定金額を値引きすることになった。15年以上の長期で使っていた家電から買い替える場合は値引き額が大きくなる。また買い替えだけでなく、新規で購入する場合も対象となる。
例えば、内容量が501リットル以上の冷蔵庫を買う場合、家で15年以上使っていた製品から買い替えるならば8万円を値引きする。4000円程度の安価な照明器具であれば最大で9割が値引きされる計算だ。
GMSは食品から衣料品、家電まで1カ所でそろう商業施設として消費者から一定の支持を集めてきた。近年は幹線道路沿いの家電量販店や衣料品店などの専門店に押されている。値引き販売することで家電売り場に顧客を集め、施設全体の売り上げ増につなげる。
イオンリテール南関東カンパニーの山田高政住居余暇部長は「都事業に参画することで省エネ家電への購入の後押しができれば」と話す。
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