岡谷鋼機が30日に発表した2024年3〜8月期の連結決算は、純利益が前年同期比5%増の123億円だった。子会社が手掛ける建築工事の請負事業で、関東近郊の物流倉庫など大型案件の完成があったことが利益を押し上げた。退職給付費用の減少も寄与した。
売上高は1%減の5398億円だった。建材関連の鉄鋼販売は、価格上昇や人手不足で中小物件向けが弱含んだ。中国などでも供給先の日系自動車メーカーの生産が伸び悩んだ影響で、売り上げが減少した。
25年2月期通期の業績は従来予想を据え置いた。売上高は前期比3%増の1兆1500億円、純利益は5%減の225億円を見込む。8月にプロテリアル(旧日立金属)から譲り受けた配管機器事業を売上高予想に織り込んでいる。
記者会見した岡谷健広社長は中国経済の見通しについて「米大統領選を経て国際関係が落ち着けば、回復の動きが出てくると期待している」と話した。自民党の石破茂新総裁に対しては海外からの高度人材の誘致のほか、地域の産業育成策に期待を寄せた。
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