ニッケル事業ではプラントの不具合が相次いでいる

住友商事は30日、マダガスカルのニッケル鉱山事業でパイプラインが25日に破損し、液状のニッケル鉱石が生産プラントの敷地外に流出したと発表した。これまでに負傷者や体調不良を訴える人は出ていない。原因や復旧時期、業績への影響は調査中としている。

破損したのは加水処理で常温の液状にした鉱石を製錬プラントに運ぶパイプライン。これまでに不具合があった製錬プラントや副資材をつくる補助プラントとは別の設備で、2025年度以降に目指す年産4万トンの生産計画に影響する可能性がある。

住商はニッケル事業会社の株式の54.17%を持つ筆頭株主。度重なる生産プラントの不具合で計画通りの生産ができず、24年3月期には簿価をほぼ全損させ約890億円の減損を計上していた。

【関連記事】

  • ・住友商事の諸岡CFO、金利上昇「純額で収益にプラス」
  • ・住友商事の純利益2%減 4〜6月、北米の鋼管市況が軟化

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。