提唱する「共助資本主義」について話す新浪剛史・経済同友会代表幹事=東京都千代田区で
経済同友会は26日、2024年度の通常総会を開き、就任2年目に入る新浪剛史代表幹事はあいさつで「なるべく動かずに耐え続けることが最適解だったデフレの時代が終わりを告げ、動かずにいればおのずと負けていくインフレの時代を迎えつつある」と強調。30年ぶりの歴史の転換点で、提唱する共助資本主義を広めることによって社会課題の解決を目指そうと呼びかけた。 新しい副代表幹事には、企業経営者3人に加え、NPO法人代表である大西健丞氏(ピース・ウインズジャパン代表理事)を選ぶ異例人事も決めた。 総会後の会見で、新浪氏は1ドル=156円を突破した円安の進行について「企業も努力し、実質賃金が6月ころにはプラスになるという期待があったが、この円安が邪魔する可能性がある」と指摘。そのうえで「(政府・日銀の為替)介入は一時的には効果があるにしても、大事なのは日本が世界からの投資の場となり、そのために円が買われるというような本質的な対策だ」と考えを述べた。(久原穏) 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。