山梨県北杜市と穀物食品大手はくばく(山梨県中央市)は26日、市民の健康増進をめざす「おこめプラス・健康プロジェクト」を共同で始めると発表した。白米にもち麦を加える食生活を北杜市民100人が約1カ月試し、体調の変化などを調べて食生活の意識向上を図る。小学校や市立病院などでも食生活改善の啓発活動を進める。
記者会見した上村英司市長は「食事面から市民の生活習慣病を予防し、健康寿命の延伸につなげたい」と語った。はくばくの長沢重俊社長は「1カ月のお試しで便通の改善は期待できる。もち麦を食習慣に取り入れる第一歩となればいい」と述べ、同様の取り組みを広げていきたいとの考えを示した。
北杜市とはくばくは2020年に食と健康をテーマにした連携協定を結び、市民の食生活改善活動を進めてきた。新たなプロジェクトによって活動を拡大する。同市は高齢化率が41%と全国平均(29%)より高い。中高年層は「生活習慣病関連の医療費が全国平均より高額」(健康増進課)といい、健康増進の取り組みに力を入れている。
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