佐渡汽船(新潟県佐渡市)と東北電力新潟支店、東北電力ネットワーク新潟支社は26日、災害時の相互協力に関する連携協定を締結した。大雪や地震などによって佐渡で停電被害が発生した際、復旧人員の派遣計画や運航計画などを3社で共有する。佐渡汽船は災害規模に応じた臨時便の運航も検討する。相互の連携により早期復旧につなげる。
汽船会社と電力会社が災害協定を結ぶのは全国で初めてという。島内には東北電ネットワークの佐渡電力センターがあり、同センターの人員でも対応しきれない停電や設備の被害などが発生した場合、被害状況に応じ本土から復旧に必要な人員や資材を佐渡汽船で運ぶ。
2022年12月に佐渡で大雪による大規模な停電が発生した際は、1日最大約200人が復旧のためフェリーで島内と本土間を行き来した。その経験を踏まえ、3社間で連携協定締結に向けて協議を進めてきたという。東北電力ネットワーク新潟支社の小石昌典支社長は「災害が起きてからではなく、平時から枠組みを作っておくことで迅速に動ける体制を整えていく」と話した。
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