日揮HDは世界のLNG生産量の3割以上にあたるプラントを建設してきた(写真はUAEで建設した別のプラント)

日揮ホールディングス(HD)はグループの日揮グローバルがモザンビークで液化天然ガス(LNG)設備の基本設計を受注したと発表した。仏プラント大手と共同で、米エクソンモービルなどが参画する事業会社と契約を結んだ。LNGの生産能力は年間1800万トンを見込む。

仏プラント大手テクニップエナジー社と共同で基本設計や設計・調達・建設(EPC)の見積もりを進め、EPCの受注につなげたい考えだ。日揮HDは天然ガスの液化や貯蔵設備を設計し、テクニップエナジーズは精製などの工程を担う。ガスの液化に必要な圧縮機の動力源を化石燃料ではなく電力にすることで操業時の二酸化炭素(CO2)排出量を抑える。受注額は非公表。

LNGは他の化石燃料より環境負荷が低いため脱炭素への移行期を支える燃料として新規開発が進んでおり、日揮HDは受注を伸ばしている。同社はこれまで世界のLNG生産量の3割以上に相当するプラント建設を手がけ、現在はカナダやマレーシアなど3件でEPCプロジェクトを進める。

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