ツーリズムEXPOジャパンの主催者記者会見で発言するJATAの高橋広行会長(26日、東京都江東区)

世界最大級の観光・旅行関連展示会「ツーリズムEXPOジャパン」が26日、東京ビッグサイト(東京・江東)で開幕した。新型コロナウイルス禍を経て2年ぶりに東京で開催する。80の国・地域から約1400の企業・団体が参加予定で、29日までの4日間で18万人の来場を目指す。落ち込んでいる海外旅行の復活などを後押しする。

日本観光振興協会と日本旅行業協会(JATA)、日本政府観光局(JNTO)が主催する。全体の4割超が海外からの出展となった。主催者記者会見でJATAの高橋広行会長(JTB会長)は「日本のツーリズムの復活を世界に発信する。国内旅行や訪日旅行は盛り上がっているが、コロナ禍前の6割にとどまる海外旅行の復活が課題だ」と話した。

27日までは報道陣や企業の商談向けに展示し、28日から一般公開する。2025年国際博覧会(大阪・関西万博)の運営主体もブースを開設。年始の巨大地震や豪雨の影響を受けた北陸地方の復興支援として、北陸地方の物産展も28〜29日に開催する。

JNTOが主催するインバウンド(訪日外国人)専門の商談会「VISIT JAPANトラベル&MICEマート」を同時開催する。JNTOの蒲生篤実理事長は「オーバーツーリズム(観光公害)の観点から、東日本は地方誘客の受け皿として重要だ。東日本の良さを世界に発信したい」と述べた。

そのほか、企業・自治体向けの観光産業見本市である「トラベルソリューション展」(共催・日本経済新聞社)も開催する。

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