日本チェーンストア協会(東京・港)が25日発表した8月の全国スーパー売上高(既存店ベース)は、前年同月比3.8%増となり2カ月ぶりに前年同月を上回った。節約志向が続き買い上げ点数は減少したものの、野菜の相場高やコメの価格上昇が全体の売上高を押し上げた。前年と比べ土曜日が1日多かったことも寄与した。
売上高の7割を占める食料品は前年同月比5.7%増だった。じゃがいもやトマトなど野菜の相場高で売り上げが伸びた。猛暑による調理控えで天ぷらや唐揚げなどの総菜の販売も好調だった。8月8日に南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が出されたことを受け、水や缶詰など防災関連商品の需要も高まった。
衣料品は0.3%増だった。機能性インナーなど季節商品の販売が伸びた一方、スーツなどビジネス関連商品の販売は落ち込んだ。住関連品は7.4%増だった。日焼け止めやトラベルバッグの販売が伸びた。
日本チェーンストア協会は「9月も買い上げ点数の減少が続いており、単価の高い牛肉から安価な豚や鶏肉に流れる傾向がみられる。(割安な)プライベートブランド(PB)の販売も伸びており、消費者は価格に敏感だ」としている。
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