大規模改修で断熱性能を高めた(長野県軽井沢町)

森トラストは25日、大規模改修・改築中だった「万平ホテル」(長野県軽井沢町)の営業を10月2日に全面再開すると発表した。改修前に比べて部屋数を109室から86室に減らし、ラグジュアリーホテルとして再出発する。

1894年開業の万平ホテルは英人気バンド、ビートルズのジョン・レノンが日本滞在時の定宿にしていたという歴史を持つ。洗練された雰囲気で国内外に多くのファンを抱えるが、老朽化が進んでいた。

本館にあたる「アルプス館」などで大規模改修を施したほか、新たな宿泊棟「愛宕館」や宴会場を新設した。一部の部屋には内風呂を新設するなどして集客につなげる。8月に部分的に営業を再開していたが、客足は好調だという。

25日に都内で記者会見した森トラストの増永義彦常務取締役は「外観はなるべく変えないようにしつつ、断熱や防水、バリアフリー化などを進めた」と説明した。これまで軽井沢は冬場の集客力に課題を抱えていたが、断熱工事で過ごしやすくした。

【関連記事】

  • ・森トラスト、軽井沢「ジョン・レノンの定宿」で狙うコト消費
  • ・森トラスト伊達社長「独自の体験価値で訪日客つかむ」

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。