レゾナック・ホールディングスは半導体事業に経営資源を集中させる(写真は同社の最先端の半導体パッケージ)

レゾナック・ホールディングスは24日、再生医療事業から撤退すると発表した。米ファンドに売却し、主力の半導体電子材料事業に経営資源を振り向ける。2025年第1四半期の売却完了を目指す。売却額は非開示で、業績への影響は軽微としている。

子会社のミナリスリジェネレーティブメディスンなど3社の全発行済み株式を米投資ファンドのアルタリスに売却する。ミナリスは21年にレゾナックの再生医療事業部から事業を引き継ぎ、再生医療製品の開発製造受託(CDMO)を日本や欧米などで展開してきた。

レゾナックは電気自動車(EV)などに使うパワー半導体の次世代素材の供給を増やすなど、半導体事業に力を入れている。国際市況の悪化で収益を圧迫する石油化学事業ではスピンオフ(分離・独立)を目指すなど、事業構成を見直している。

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