休暇村乗鞍高原ではロビーや脱衣所で冷水を提供しており、年間約6万個の使用済み紙コップが発生する

リゾートホテル「休暇村乗鞍高原」(長野県松本市)は日本製紙と共同で、施設内で発生した使用済み紙コップをトイレットペーパーにリサイクルする取り組みを始めた。ロビーや脱衣所で冷水提供に紙コップを使っており、年間約6万個の使用済み紙コップが発生する。将来的にはエコバッグなどへのアップサイクルも目指す。

回収した紙コップは裁断工程などを経て日本製紙の工場に運ばれ、表面のプラスチック層と紙を分離して紙繊維を取り出す。同社によると紙コップ約70個分の紙繊維をトイレットペーパー1巻に再生できるといい、年間約860巻のトイレットペーパーにリサイクルできる。

紙コップへの水平リサイクルのほか、紙繊維を使ってエコバッグ、エプロンを作り休暇村乗鞍高原での販売も目指す。日本製紙グループの日本紙通商では紙コップなどから糸を作りエプロンやタオルに再生する取り組みを始めており、同社技術も活用できるとにらむ。

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