東北地方でドラッグストアをチェーン展開する薬王堂は、食品と非食品の一括配送を20日から始めたと発表した。供給側のメーカーや各店舗の事情で両者の配送はこれまで別々だったが、新体制では必要な人手やトラック台数が従来に比べて2〜3割減るという。
卸と物流の委託先であるPALTACが南東北地域で、菓子や飲料など温度管理が不要な食品と非食品の荷受けや商品保管、店舗配送を一括して請け負う。PALTACは大型物流センター「RDC宮城」(宮城県白石市)を増設し、年間出荷能力を6割増の550億円とすることで対応した。
物流規制の強化による「2024年問題」への対応に加え、二酸化炭素(CO2)排出量削減にも役立つ。店舗での商品陳列作業も軽減され、薬王堂は従業員の働き方改革にもつながるとみている。薬王堂は東北6県で387店舗(2月末現在)を持つ。
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