農林中央金庫はアメリカ国債を中心に外国債券の運用を拡大してきましたが、金利上昇の影響などでことし6月末の時点で債券の含み損が2兆3000億円余りに膨らんでいます。
これについて坂本農林水産大臣は24日の閣議のあとの会見で、原因を検証するための有識者会議を今月中に設置することを正式に明らかにしました。
そのうえで「農林中金の有する豊富な資金をいかに農業、食品産業に向けた投融資に活用していくかについて検証を行うことも重要だ。農林中金の資金運用をよく分析し、課題を明らかにしていきたい」と述べ、有価証券の運用面の課題を洗い出すとともに、農林水産業への融資や投資の拡大についても議論していく考えを示しました。
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