フジミインコーポレーテッドは20日、2025年3月期の連結純利益が前期比28%増の83億円になる見通しだと発表した。従来予想の65億円から18億円上振れる。半導体材料のシリコンウエハーの製造時や、ウエハーの上に回路を形成する際に使う研磨剤の売り上げが伸びる。

売上高は19%増の611億円と、従来予想から64億円上方修正した。同社は今後の半導体市況について「本格的な回復は来期とみている」とし、今期は緩やかな回復傾向にあるという。データセンター向けなどの需要の高まりで、ハードディスク基板の製造に使う研磨剤も売れている。

同日、24年4〜9月期の業績予想も上方修正した。売上高は従来予想から31億円上振れ、前年同期比20%増の303億円。純利益は26%増の42億円を見込み、従来予想から10億円増える。

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