シャインマスカット部門は4つの出品作が高評価を得た(17日、山形市)

山形県発祥のカタログギフト大手、リンベル(東京・中央)は旬を迎えたブドウの品評会を開いた。商品開発にかかわる機能を集約した山形市内の「山形ハブオフィス」で同県内外の契約農家が出品した50点を計15人で試食。味や糖度を評価した。生産者との結びつきを強め、ブドウのさらなる品質向上と栽培技術の革新につなげる。

通常の品評会は箱への詰め方や色などの外見を重視するが、この「リンベルぶどうアワード選考会」は「食べておいしいか」に重点を置く。開催は7回目だが、東北農林専門職大学(同県新庄市)の石黒亮准教授ら3人の外部審査員が初めて参加した。

東海林社長㊨らがブドウを実際に食べ、「おいしさ」を評価した(17日、山形市)

シャインマスカット部門は平学氏(同県南陽市)、ピオーネ部門は川島朋美氏(同県鶴岡市)、赤い大粒ブドウ部門は植木哲夫氏(南陽市)の出品作をそれぞれ最優秀賞に選んだ。

東海林勇丞社長は「ブドウは山形を代表する特産物で、地域の誇りだ」と指摘。「ギフトをもらった人を産地へ誘導する物語をつくり出すことも考えたい」と話した。

山形県のブドウ産出額は2022年で137億円。山梨県(509億円)や長野県(419億円)、岡山県(202億円)に続く主要産地となっている。

「山形ハブオフィス」に商品企画・調達、コールセンターの機能を集約している(17日、山形市)
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