日本証券業協会は18日、三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)の銀行と証券会社の間で不適切な顧客情報の共有があったとして、三菱UFJ傘下の3社を処分した。合計で5億円の過怠金を科したほか、再発防止に向けて法令順守や顧客情報管理の改善を求める勧告を出した。

過怠金は三菱UFJ銀行に2億5000万円、三菱UFJモルガン・スタンレー証券に2億円、モルガン・スタンレーMUFG証券に5000万円とした。

三菱UFJを巡っては、金融庁が6月に傘下3社へ金融商品取引法に基づく業務改善命令を出した。顧客企業が拒否したにもかかわらず銀行が証券に非公開情報を伝達するなど、銀証間での情報共有を制限する「ファイアウオール規制」に抵触した。

日証協の森田敏夫会長は18日の記者会見で「取引の公正性に対する当事者の信頼を失墜させると重く受け止めている」と指摘した。勧告に関して「改善状況をしっかり見守っていく」と話した。

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