需要回復が進み、全20区間のうち11区間で営業損益が改善した(札幌駅)

JR北海道が13日発表した2024年4〜6月期の区間別収支は全20区間のうち19区間で営業赤字だった。札幌圏は、営業損益が1億4700万円の黒字(前年同期は9500万円の赤字)となり、四半期ごとに収支を公表している18年度以降の4〜6月期で初めて黒字化した。観光需要やプロ野球・日本ハムの球場への輸送を取り込んだ。

20区間合計の営業損益は117億円の赤字(123億円の赤字)と、新型コロナウイルス禍前の19年度水準(116億円の赤字)に近づいた。需要回復で収益が伸び、全20区間のうち11区間で損益が改善した。

北海道新幹線は、北海道函館市を舞台にしたアニメ映画の効果に加え修繕費などが減少し赤字は18億円で前年同期から5億5400万円縮小した。

同社が単独では維持困難とする路線のうち、輸送密度(1キロメートルあたりの1日平均利用者数)が200人以上2000人未満の区間を指す黄線区は32億円の赤字だった。新型車両導入による減価償却費の増加や修繕費がかさんだことで赤字が1億5200万円広がった。

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