説明する東北電力の渡辺宣城原子力部副部長(13日、仙台市)

東北電力は13日、再稼働をめざす女川原子力発電所(宮城県女川町、石巻市)の非常用設備が作動したと発表した。原因は調査中だが、放射線量の上昇は確認されておらず、環境への放射能の影響はなかった。10月末ごろの原子炉起動や11月ごろの発電再開など再稼働に向けた工程にも影響はないという。

作動したのは、事故が起きた場合、原子炉建屋内の気圧を低くし、放射性物質を除去して外部への放射能の影響を低減するための設備。

東北電によると、13日午前10時44分ごろ、検査作業中に自動で作動した。放射線を監視する計測器の値に異常はなく、発電所内の放射線監視装置(モニタリングポスト)などの値にも変化がなかった。

記者会見した渡辺宣城・原子力部副部長は「まず原因究明に努める。再稼働工程に影響を与えることは現時点でない」と述べた。

女川原発では6月にも非常用設備が作動した。この時も環境への影響がなかったことが確認されている。

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