日本精工とちとせ研究所(川崎市)が共同で開発した堆肥製造プラント(デモ機)

日本精工はCHITOSE BIO EVOLUTION(ちとせバイオエボリューション、シンガポール)に5億円を出資したと発表した。同社は藻類などのバイオ技術で関連事業の開発を手掛ける「ちとせグループ」を統括する。グループの中核企業であるちとせ研究所(川崎市)とも業務提携した。成長が見込まれるバイオ分野で事業領域を広げる。

日本精工は2021年からちとせ研究所と協業を始めた。これまで廃棄されてきた動物のふん尿や食品の残りかすなどを堆肥に資源化するプラントを共同で開発した。

日本精工はプラントを動かす機構部分をコンピューターで制御する「メカトロ技術」を提供した。この技術により、湿度が高く腐食性の高い過酷な環境のプラント内部でも精密な動きが可能になるという。

24年春には動物園やリゾートホテルなどに向けて同プラントの販売を始めた。事業が軌道に乗ってきたことから、業務提携によって協業関係を深めることにした。今後は同プラントの販売を拡大し26年の黒字化を目指す。同時に新規事業創出も検討していくという。

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