生成AI(人工知能)などで生み出された画像や動画を見破る

NECは13日、インターネット上の情報の真偽判定を支援するシステムを開発すると発表した。生成AI(人工知能)などで生み出された画像や動画を見破る。音声などのデータをテキスト化して出典の有無も分析する。放送局などで実証して精度を高め、2026年の実用化を目指す。

総務省が公募した「インターネット上の偽・誤情報対策技術の開発・実証事業」に採択された。ファクトチェックの専門機関である日本ファクトチェックセンターのほか、放送局などのマスメディアで有効性を検証する。実証期間は25年3月まで。

情報の真偽の分析にはAIを活用する。画像などが生成、加工されていないか検知したり、出典の有無やデータ間の矛盾などを分析したりして総合的に分析する。

音声と画像など複数の種類のデータが組み合わされた情報にも対応する。例えばSNSの投稿で複数種のデータが組み合わされている場合には、その投稿内容をAIでテキスト化した上で真偽を分析する。

ファクトチェック機関やマスメディアでは、情報の真偽判定と判定結果に関わるリポート作成に膨大な時間がかかっていた。AIによる真偽の分析結果はリポートにも反映し、ファクトチェック機関などの専門家のリポート作成も支援する。

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