関西電力の子会社で、環境調査などを業務とするKANSOテクノス(大阪市)は13日、2023年度に環境省から受託した業務に関して、同省に対して虚偽報告や経費の水増しをしていたと発表した。同様のことは約15年前から行っていた可能性があり、調査を進めている。
関西電力が調査を依頼した外部の弁護士の調査報告書によると、不正が行われたのは、二酸化炭素(CO2)を回収し、地中などに貯蔵する技術(CCS)に関する環境省からの受託事業。
KANSOテクノスや環境省によると、同社は同省の承認を得ないまま、4社に業務を再委託。その費用4200万円を補塡(ほてん)するため、同省に請求する人件費などを本来の額より水増しした。しかも再委託でかかった実際の費用より1861万円多い計6061万円を請求していたという。(森下友貴)
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