日本触媒は電気自動車(EV)向け電池材料の新工場を福岡県に建設すると発表した。375億円を投じ2028年にも稼働させる。「物流の利便性などビジネス拠点としての数多くの魅力を有する」として、福岡県内に新たな用地を取得する。
生産するのは「リチウムビス(フルオロスルホニル)イミド(LiFSI)」という新しいタイプの電解質で、日本触媒は「イオネル」の商品名で販売している。既存の電解質に比べてリチウムイオン電池の長寿命化や充電時間の短縮につながる。
新工場が稼働すれば国内での生産規模は10倍の年間3000トンになり、リチウムイオン電池に使う電解質を全てイオネルにした場合、EV21万台分に相当する。日本触媒は「国内の蓄電池市場におけるサプライチェーンの強化に貢献する」としている。
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