日銀の田村直樹審議委員は12日、岡山市で講演し、経済や物価動向が日銀の見通しに沿って推移すれば政策金利を「少なくとも1%程度まで引き上げておく」ことが必要と述べた。2%の物価安定目標が実現する確度の高まりに合わせ、1%程度へ段階的な利上げを検討する考えを示した。

 日銀は7月の金融政策決定会合で政策金利を0.25%程度に引き上げた。田村氏は2%安定目標を実現する確度が「引き続き高まってきている」と述べ、日銀が示す2026年度までの見通し期間の後半には目標と整合的な水準で推移すると指摘した。

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