日航は出発前の機内混雑を緩和するため、国内の基幹路線を中心に、乗客の搭乗順を変更する運用を始めた。後方の座席から埋めていくのではなく、前後を問わずに窓側の乗客を先に案内することで、従来より搭乗にかかる時間を1分弱短縮できるという。「よりスムーズな搭乗を実現し定時性向上に向けて取り組みたい」としている。  日航によると、主に羽田発着の路線で機内に通路が2本ある「ワイドボディ」の機種が対象。従来は優先搭乗などが完了すると後方の乗客から乗せていたが、今月11日から窓側も先に案内する運用に変えた。  搭乗橋を2本使う際、座席のクラスで分けて乗せていた運用も改め、入り口側、奥側といった座席の列で分ける方法に変更。ドア付近の混雑を和らげ、搭乗橋を素早く取り外せるようになった。  日航は東京工業大と共同で効率的な搭乗について研究。那覇や福岡行き便など満席に近い機内に複数のカメラを設置し、乗客が歩く速さや手荷物を収納するタイミングといったデータを収集、混雑の原因を調べた。


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