JR貨物は、車両の整備の際に貨物列車の車輪に軸を取り付ける作業で、少なくとも10年前からデータを改ざんするなどの不正が行われていたことを10日公表しました。

この問題で、JR貨物の犬飼新社長は不正が確認された564の車両とは別に、不正の有無が確認できていない車両が新たに300両見つかったことを11日の会見で明らかにしました。

これを受けて会社は、11日、一時的にすべての貨物列車の運行を取りやめました。

この影響で、佐川急便やヤマト運輸など物流各社の間で、一部の荷物の遅れや、代替の輸送手段の検討などの影響が出ました。

犬飼社長は会見で、「お客様をはじめ関係する皆様にご心配、ご迷惑をおかけし、心よりおわび申し上げる」と陳謝しました。

JR貨物に対して国土交通省は、不正のあった3つの事業所に対し鉄道事業法に基づく特別保安監査を行い、不正に関する事実関係や安全管理体制などを調べることにしています。

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