栃木県の福田富一知事は11日の定例記者会見で、次世代型路面電車「芳賀・宇都宮LRT(ライトライン)」の延伸を巡り「東武宇都宮線との接続や乗り入れ、いずれの選択肢もある」と述べた。両路線の連携による「公共交通の広域ネットワーク化」を11月に控える次期知事選の公約に盛り込む考えを示した。
ライトラインはJR宇都宮駅東口を発着し宇都宮市東部と芳賀町を結ぶ。同市町や地元企業が出資し2023年夏に開業した。30年代前半をめどに東武宇都宮駅のあるJR宇都宮駅西側にも延伸する計画だが、将来的にLRTが走る大通りと東武宇都宮駅のホームは直線距離で200メートルほど離れており、乗り換え時の利便性確保が焦点となっている。
福田知事は会見で「動く歩道で結ぶことなども理論上は可能だ。接続で当面しのぐのか、LRT化を望むのかといったことについて東武鉄道と協議し、整理しながら課題を解決していく」と説明した。福田氏は任期満了に伴う11月17日投開票の知事選に6選をめざして出馬すると表明している。
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