日本航空(JAL)は11日、国内の主要路線で機内への搭乗法を変更したと発表した。5つあった搭乗順のグループを4つに減らし、旅客搭乗橋からの入り方も見直した。東京工業大学とスムーズに搭乗できる方法を検討した。搭乗時間の短縮や混雑の緩和につなげる。
機内の通路が2列ある「ワイドボディ機」で搭乗の方法を見直した。欧州エアバス製の「A350」と米ボーイング製の「787」と「767」が含まれ、JALがグループで運航する国内線旅客数の3割弱が対象になる。
従来は小さな子ども連れや介助が必要な人向けの「事前改札」の後に、機体前方のファーストクラス乗客などが優先的に搭乗する「グループ1・2」が続き、後方座席から前方座席へと「グループ3」「グループ4」「グループ5」の順に案内していた。
11日からは事前改札とグループ1・2の後は、後方座席と前方窓側座席をグループ3とし、前方通路座席のグループ4が続く順にした。以前のグループ5は廃止した。
JALと東工大は22年度に共同研究を開始。国内主要路線の機内にカメラを設置し、搭乗時の乗客動線や手荷物の収納にかかる時間などを分析する実験をして今回の見直しにつなげた。主要機「A350-900」では50秒ほどの搭乗時間の短縮効果があったという。今後、国際線や国内で小型機が飛ぶ路線への導入は「現時点は未定」としている。
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